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    阿部酒造さんの酒蔵見学をさせていただきました!その②

    コラム 2019.05.11

    こんにちは!
    SUZU365 online shopスタッフのこれえだです。

    今日は先日アップした、阿部酒造さんでの酒蔵見学レポート第二弾です!
    (前回のレポートはこちらから)

    その①では、お酒造りのこだわりを中心にご紹介いたしました。
    今回は、日本酒を通して感じた土地への想いをご紹介します!

    まず、阿部酒造が蔵を構える、柏崎について少し・・・



    新潟県柏崎市

    柏崎は新潟県の真ん中あたり、中越地方の西端に位置しています。
    日本海に面していて、“日本一海の近い駅”として知られる青梅川駅(信越本線)や、恋人岬など、海にまつわる観光地が多い場所でもあります。

    水球の町としても有名で、日本代表選手を輩出するチームの本拠地でもありますが、古くから工業の町であったこともあり、目立つような名産やイメージがない方もいらっしゃるかもしれません。

    阿部さんは、「そんな柏崎のブランドイメージを変えたい!」と力強くおっしゃっていました。
    お酒に関する情熱はもちろんですが、私にはその言葉がすごく印象に残りました。



    阿部酒造の田んぼ
    今回の見学では、酒蔵だけでなく阿部酒造さんの田んぼも案内していただきました。
    この田んぼこそ、阿部さんが考える柏崎と日本酒のこれからを変える存在になります。

    1ヶ所目は阿部酒造からほど近い場所にありました。
    安田駅(信越本線)の目の前に位置し、線路沿いにたくさんの田んぼがあるエリアです。
    周りにはちょうど田植えの作業をしている農家さんもいらっしゃいました。
    ここにある田んぼを、阿部さんは“町場の田んぼ”と呼んでいました。

    △「あべ」ののぼりが目印です

    2ヶ所目に見せてくださったのは、蔵から10分ほど車を走らせた場所にある田んぼでした。
    南鯖石(みなみさばいし)地区の、小清水(こしみず)という集落にあります。

    峠を少し越えた場所にある田んぼは、阿部さんがおっしゃっていた“山の田んぼ”そのもの。
    周りに自然が多く、菜の花が咲いていたり、カエルの鳴き声が聞こえたり、、携帯電話の電波も届かない、のどかな場所でした。

    この地域は冬は2メートルもの雪が積もることもあるそうですが、山からの綺麗な水が降りてくるため、米作りには適した場所だそうです。


    △田んぼの奥に見える景色が、“町場の田んぼ”とは違います。

    ちなみにもう1カ所、米山(よねやま)という海に近い高台の地域にも田んぼがあり、その場所を“海の田んぼ”と呼んでいました。

    近い将来、“町場の田んぼ”“山の田んぼ”“海の田んぼ”それぞれで収穫されたお米を使い、3種類の違いを楽しめるようなお酒を作る、とおっしゃっていました。

    田んぼの立地によっても日本酒の味わいに違いが出るそうで、自然豊かな柏崎の土地だからできる、楽しみ方になりそうです。


    しかし、近年。
    このような、どこか懐かしいような素敵な風景が、なくなってしまうかもしれない事態が起きています。


    △“山の田んぼ”の一角。
     地形が独特な分、機械では作業ができない部分があります。

    柏崎では人口減少と高齢化により、耕作放棄地が増えているのが現状だそうです。
    全国的にお米の消費量が減ってきているのも原因の一つで、消費量が減ることでお米の作り手である農家さんも減ってしまいます。

    耕作放棄地が増えると、土地は荒れ、やがて山と里の区別がつかなくなった動物たちが、山から降りてくるようにもなってしまいます。
    こうなると、動物たちの生態系が崩れるだけでなく、その里は住みづらい場所となって余計に人がいなくなります。

    田んぼや畑、自然に囲まれた田舎の景色が、徐々に失われつつあるのです。



    日本酒で田んぼを守る

    阿部さんはそんな悪循環を、酒蔵の立場から解決したいと動いています。


    △奥は見学前日に田植えを終え、これから手前の田んぼに田植えをするそうです。

    日本酒造りには、食用米とは少し違う「酒米(さかまい)」というお米を使います。
    食用米に比べ、水分を含みやすく、たんぱく質や脂質が少ないことが特徴で、「山田錦」や「五百万石」、「越淡麗」などの銘柄が有名です。

    阿部さんは、この「酒米」で柏崎の田んぼを守ることを目指しています。


    △“山の田んぼ”には五百万石が植えられていました。

    消費量が減少している食用米に比べ、日本酒造りに使用する酒米はたくさんの量を必要とするため、農家さんは安定した量を出荷することができます。

    また、柏崎は海・山・川全ての自然が揃った豊かな土地で、美味しいお米を作ることができる場所です。
    柏崎の地で作られたお米で仕込むことにこだわることも、阿部酒造さんの目指すお酒造りの一つです。

    しかし、もともと米どころとしての地位を確立している新潟。
    食べるためのお米の栽培は盛んでしたが、酒米を作られている方はそれほど多くはありませんでした。
    取引の場でも、他県と比べて新潟では酒米よりも食用米の方が重宝される傾向にあったそうです。

    「まずは酒米の価値を作ることが大切。」と阿部さんは考えています。



    柏崎をもっといい所に

    「景色を守ること、地域を守ることが、日本酒造りによってできると思っています。」と阿部さんはおっしゃっていました。

    今まで食用米を作ってきた農家さんでも酒米を作ろうと思ってもらえるくらい。
    いずれは、柏崎の田んぼが質のいい酒米を作る米どころとして世間に知られるくらい。

    そう話す阿部さんからはパワーと、何やらワクワクする気持ちを感じました。
    また、スタッフ一同、「この想いをしっかりとお客様に届けなくては!」と思ったのでした。


    △とってもありがたく、貴重な時間でした!

    お話を伺って、とにかく阿部さんのお酒が飲みたくなったスタッフ一同。
    個人的なお土産も含め(笑)販売店で買い物をさせていただきました。

    普段、販売店には蔵人さんもいらっしゃるそうなので、お酒の味や特徴など、直接お話を伺うこともできるそうです!


    △店内には様々なラベルが。


    日本酒ってすごい

    地域を愛する人の作ったその地のお酒は、より一層美味しく感じます。
    また、同じ地域の料理と合わせて飲むと、日本酒はさらに美味しくなります。

    新潟にはたくさんの酒造があり、各酒造さんがそれぞれの想いを込めてお酒を作られています。

    日本酒と一口に言っても、その仕込み方や使う道具、選ぶお米やそれが作られた田んぼまで・・・
    こだわりはもちろん、一つ一つにかける情熱が詰まった、手間暇だけじゃないものがあるということを強く感じました。

    それと同時に、そんなものが名産品になって、そんな酒蔵さんが90蔵もある新潟って、なんてアツい場所なんだ!と、感動しました・・・!!


    少しでも興味のわいた方は、ぜひ新潟へ足を運んでいただきたいです。
    また、その際はその想いを感じるつもりで、美味しい料理と一緒に日本酒を楽しんでみてください!

    酒蔵さんによっては一般の方も酒造見学をできる場所もあります。
    ご興味のある方は、ぜひ一度その世界をのぞいてみるのもオススメです!



    ちなみにSUZUgroupでは、
    ・越後炉ばたと雪国地酒 ちぃぼう
    ・越後の台所 すずきち (なくなり次第終了)
    ・SUZUVEL
    の3店舗で阿部酒造さんのお酒をお楽しみいただけます!

    阿部酒造さんのホームページはこちらから!

    今後も、このような作り手さんの想いを含め、スタッフの社会科見学や新潟の情報をアップしていきます。
    そちらもぜひよろしくお願いいたします!




    これえだ

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